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フランス ボルドー 今行くべきシャトー6選

フランス ボルドー 今行くべきシャトー6選

ボルドーワインというと、重めの赤ワインで、一本あたりの値段も5,000円から数万円の高級なものをイメージする人も多いのでは?だが、最近は「バリューボルドー」と呼ばれる1,000円代から、高くても4,000円以下のものが、「家飲みワイン」として人気を集めている。赤ワインだけではなく、白ワインやロゼもファンが増えているらしい。
その背景として、ワインの作り手の世代交代が進んでいることも影響している。今の時代に合ったワインに、ボルドーワインが、まさに、変わりつつある。そこで、ボルドーで注目のシャトー(ワイナリー)を取材してきた。

 
 
 

これからのボルドーを担う、若き生産者たちがいるシャトー
今、ボルドーでは20代から30代の後継者達が活躍している。先祖から受け継いだ土地を愛しながら、伝統を守りつつ、市場にマッチしたワイン造りにチャレンジしている。
 

シャトー・クーテ(伝統的なワイン造りを再現)

 
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高台のためとても風通しが良いシャトー・クーテのぶどう畑

 

サンテミリオンにあるシャトー・クーテは、4世紀以上続く家族経営のワイン農家だ。ブドウ畑は11ha(ヘクタール)。丘の上の恵まれた土地にはメルロー、カベルネフラン、マルベックなどが植えられている。
 
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ワインについて熱く語るアドリアン

 

オーナーのアドリアンは31歳とまだ若いが、ワイン造りに並々ならぬ情熱を注いでいる。昔ながらの製法でビオワインを生産しており、一部の畑では耕すのも機械を使用せず、手作業や馬を使っている。
 
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とても貴重な1750年代のワイン

 

250年前のワインがカーブから発見されたことをきっかけに、そのワインを再現した、昔ながらのワインを限定数で生産するチャレンジを開始した。
 
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限定250本を販売

 

コルクではなく、ガラスの栓を使ったボトルを特注でガラス職人にオーダーし、さらに、ブドウの品種も昔ながらのものを育てることで、古き良きワインを再現している。
 
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昔からの品種のメルローをそのまま栽培

 

赤ワインの他にクレレ(※)のような赤みのあるロゼワインも生産している。 (※クレレとは赤ワインとロゼの中間の濃い色味を持つボルドーワインのこと。)
 
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簡単なおつまみで食事前にお酒を楽しむ「アペロ」

 

ラベルにはサンショウウオをあしらい、スタイリッシュなデザインに仕上がっている。
 
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ボルドーワインをカジュアルに楽しむのが今っぽい(左が従弟のラファエル)

 

現在はアドリアンの叔父が生産の責任者だが、その息子でアドリアンの従弟が、今夏にワイン修行の旅から帰国し、今後はシャトー・クーテにジョインする。二人の若者がどんなワインを今後生産するのか、とても楽しみだ。
 
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今後の若き二人の活躍に期待

 

Château Coutet
33330 Saint-Émilion
tel: +33 5 57 74 43 21

 

シャトー・オー・ライアン(才色兼備の28歳が活躍)

シャトー・オー・ライアンは80haのブドウ畑を持つ家族経営のワイナリー。案内してくれたのはオーナーの娘であるポーリーヌさん。欧州トップのビジネススクールとして評価されているHEC Parisで学んだ後、シンガポールの食品企業で働き、ワイナリーを継ぐために2017年の3月に戻ってきたという、有望な経歴を持つ28歳。
 
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1950年に植えられたブドウもある

 

ブドウ畑はボルドーから南に位置し、アルザスとシャンパーニュでそれぞれワインに携わっていたポーリーヌさんの両親が1988年に購入した。白と赤で約半分づつ生産しており、そのうち、白はセミヨンが60%、ソーヴィニオンブランが40%だ。
 
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白ワインとぶどうジュースの間のような味

 

ワインタンクから発酵途中のワインの原液を飲ませてくれたり、カーヴを案内してもらった後はお待ちかねの試飲タイムだ。
 
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清潔感のあるカーブ

 

白ワインは今年から日本にも輸出され、三越伊勢丹での販売を予定している。今後ポーリーヌさんのフレッシュな感性がどんなふうにワイン造りに生かされるか、期待したい。
 
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雰囲気のいいカウンターでティスティングが可能

 

Château Haut Rian
10 La Bastide 33410 RIONS FRANC
Tel : +33 (0)5 56 76 95 01

 

シャトー・メモワール(個性派ビオワイン)

 
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私生活も自然派なエルザさん

 

シャトー・メモワールの紹介をしてくれたエルザさんはシャトー・オー・ライアンのポーリーヌさんと同級生で同じく28歳。35haの家族経営のシャトーで2012年から本格的にビオワインを生産している。「ビオディナミ」という植物と天体の関連を体現した農法も実践しているのが特徴だ。
 
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左から白・ロゼ・赤ワイン

 

2005年から一部の畑でビオワインの生産を始めたが、自分たちの健康も考え、5年前に全てビオワインに切り替えたそう。また、白ワイン、ロゼワインは珍しいガラスの栓を使っている。コストはかかるがブショネ(ワインの栓に使われるコルクの汚れやカビによって生まれる異臭のこと)が生まれないので採用した。エルザさんのチャレンジでこれからも面白いワインが生まれそうだ。
 
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ガラス栓はコルクの2倍のコストがかかる

 

Château Mémoires
Lieu-dit – Cussol, 33490 Saint-Maixant, France
Tel : +33 5 56 62 06 43

 
 
 

どっぷりワインにつかりたいなら、泊まれるシャトー
せっかくシャトー巡りをするならば、シャトーに泊まるのはいかがだろう。旅行者も宿泊可能なおすすめのシャトーを紹介しよう。

 

シャトー・ビアック(アットホームなおもてなし)

 
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セールス/マーケティング担当のヤスミナさん

 

11年前にフランスに移住してきたレバノン人の家族がオーナーのシャトービアックは、丘の上に位置し、素晴らしい眺めが特徴だ。銀行経営をしていたトニー・アセリー氏がこの地で夏の休暇を過ごしたことがきっかけで、すっかりこの景色と暮らしが気に入り、ワイナリー経営を始め今に至る。
 
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高台にあり天候の被害にもあいにくい

 

生産しているのは貴腐ワインと赤ワインで、赤ワインはグレードが3種類ある。14の区画にはメルローをメインに、セミヨン、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフランなどをそれぞれの土壌に合わせて植えている。
 
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風通しのよいテラスでワインを楽しんでもいいだろう

 

シャトーには広いテラスや庭園があり、ゆっくりとくつろぎたくなる。そんな訪問者のために宿泊棟も完備されており、宿泊者はオーナーによる温かいもてなしを受けることが可能だ。興味がある人はこちらのサイトから予約してみては。
 
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朝ごはんには庭にある木から取れたてのイチジクを

 

Château Biac
19 Rue de la Ruasse, 33550 Langoiran
Tel: +33 (0)5 56 67 61 54

 

シャトー・ド・ボンホスト(ワイン樽の中で眠りたい)

シャトー・ド・ボンホストは現当主で5代目になる家族経営のワイナリー。44haのブドウ畑でクレマン・白・ロゼ・赤ワインなど様々なタイプのワインを生産している。

 
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5代目になるシルヴィーヌさん

 

ブドウ畑の地下にはもともとはキノコ栽培に使われていたという、1,400㎡もの天然のカーブがあり、1年中ワインの保存に最適な温度と程よい湿気が保たれている。
 
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もともとは石切り場だった巨大なカーブ

 
ブドウ畑のど真ん中には「フードル」と呼ばれるワイン用の大樽を活用した宿泊施設がそびえ立つ。「いつかはワイン樽の中で眠りたい」と願う、ワイン好きの夢が叶う場所だ。
 
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ブドウ畑の中に突然フードルが現れる

 

フードルは2棟あり「Coup 2 Foudres」の名称でインターネット予約も可能。Coup de Foudresはフランス語で「一目ぼれ」の意味。フードルとかけた言葉遊びで、新婚さんやカップルに人気だ。フランス国内だけではなく、海外からも訪れるワインファンが絶えず、いつも満室なので早めの予約が肝心だ。
 
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キッチンやトイレ、シャワー、ベッドなどがコンパクトに配置されている

 

Château de Bonhoste
33420 Saint-Jean-de-Blaignac
Tel : +33 (0)5 57 84 12 18

 
 
 

珍しいワインもカバー 貴腐ワインを学べるシャトー
せっかくワインの本場に来たならば、ちょっと珍しいワインも学んでウンチクを増やしたいところ。ならば、「貴腐ワイン」についてじっくり学んでみるのはいかがだろう?

シャトー・ドフィーヌ・ロンディヨン(親日家のマダムとマリアージュ談義)

 
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マダムサンドリーヌのご自宅にて

 

シャトー・ドフィーヌ・ロンディヨンはボルドーから40kmほど離れたルーピアックにある、200年前から続く家族経営のシャトー。オーナーのサンドリーヌさんは大の親日家でワサビが好きなため「マダムワサビ」と呼ばれている。
ルピアックは「霧」「風」「太陽」という貴腐ワインに必要な3つの要素がそろっており、良質な貴腐ワインを生産している。
 
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ボトリチス菌により貴腐化しているブドウ

 

貴腐ワインは「ボトリチス菌」がブドウの皮の表面につき、皮に穴をあけ、ブドウの糖度があがるためとても甘いのが特徴だ。50年以上の長期保存にも耐えるのでカーヴには古いヴィンテージが沢山貯蔵されている。その年によって「サフラン」「ミント」など特徴的な香りがあり、サンドリーヌさんは、その香りと料理とのマリアージュを提案してくれる。
 
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長期保存に耐えるため古いヴィンテージがずらりと並ぶ

 

キュベドール(金色のワイン)と呼ばれる貴腐ワインはセミヨン80%にソーヴィニヨンブランが20%。樽に入れずにフレッシュな風味を楽しむものから、樽に入れ香りの骨格をしっかりさせたものまである。日本ではデザートワインとして飲むことが多いが、料理とのマリアージュを学ぶことができるのは、とても貴重な経験になることだろう。
 
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日本ではあまりなじみのない黄金のワイン

 

Château Dauphiné
Rondillon, 33410 Loupiac
Tel: +33 5 56 62 61 75

 
 
 

さあ、シャトーに行こう
いかがだっただろうか?ユニークな生産者たちのエピソードで、ボルドー、そしてシャトーに対するイメージが変わったのでは?実際にシャトーを訪れるとワインの美味しさもより一層、増すような気も…。とはいえ、個人でシャトーを訪ねるのがハードル高いようであれば「ボルドー シャトー ツアー」などで検索すれば日本の旅行代理店が企画したツアーも見つかるので、探してみてほしい。ワインに詳しくなくてもシャトーに行けばいろいろ教えてもらえるので問題ない。まずは産地を知ることで、ワインの扉は開かれるぞ。