ボルドーワイン2020年収穫情報

ワイン生産者にとって、ぶどうの収穫は名実ともに1年の仕事の果実であり、大きな喜びです。2020年は新型コロナウィルス禍という未曾有の事態のもと美しい収穫を迎えることができました。
今後どんな味わいのワインに仕上がるのかと、気になる人も多いのでは?
全体的に十分な成熟度の、健全で優れたぶどう達 – 赤ワイン用ぶどうは濃い色調、しっかりした渋みがあり、力強いワインに、白ワイン用ぶどうも果実味と酸を併せ持ち、バランスのとれたワインになりそうな予感。
●1年を通して気温が高かった&昼夜の寒暖差が十分であったこと。
●ぶどうの生育が早かったこと&早めの収穫:春の芽吹きから開花、ぶどうの収穫まで、
すべてが平均より2週間ほど早かった為収穫も早まったこと(8月中旬から9月末)。
●1959年以来、最も雨の少ない夏&高い日照量。
これらの好条件のもと、粒が小さく、果皮が厚いぶどうに成長。そのため風味がしっかりと凝縮した果汁となりました。
そして2020年は、コロナ禍という大きな困難のもとぶどう栽培、収穫、醸造が行われた年でもあります。
春先に、ボルドーを含めたフランス全土でロックダウンが実施されましたが、畑での農作業は生活に必要な営みであると、許可が出ました。そのためぶどう栽培は、いつもの年と変わることなく順調に進んだのです。
ぶどうの収穫はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保つ形で行われましたが、入念な準備とともに、比較的落ち着いた雰囲気のなか円滑に進みました。
自然の恵みと、生産者たちの強い想いにより世界的災害を乗り越えた、心に残るヴィンテージとなった2020年。
どんな素晴らしいワインが誕生するのか、今から期待が高まりますね!
みなさん、どうぞお楽しみに!
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