アペラシオンについて学ぶ
アペラシオン(Appellation)とは主にフランスにおける法律に基づいたワインの産地を示す呼称で、
AOC(原産地呼称統制法)の“A”に該当します。産地名を表記するためには使用するぶどう品種や醸造方法などを法律で定めており、
そのルールを満たしたワインだけがアペラシオンを名乗ることができます。

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ボルドーには現在60の原産地統制名称(AOC)があり、
各AOCのテロワール(畑の場所・土壌・気候・作り手)を反映したワイン
—重厚な赤ワイン・爽やかな辛口白ワイン・ロゼ・発泡酒のクレマン—
と、さまざまなワインが造られています。

ボルドー/
ボルドー・シュペリウール
Bordeaux & Bordeaux Supérieur
ボルドーとボルドー・シュペリユールを名乗るワインは、ボルドー地方のAOCをもつすべての地区において生産されています。これらのワインは、ボルドーの全生産量の50%以上を占めています。多くの人々に愛される調和のとれた優雅さと複雑な香り、というボルドーワインに共通する特色を体現するワインです。

コート・ド・ボルドー
Côtes de Bordeaux
このテロワールはガロンヌ河の東側に位置し、南北に100km以上延びる陽あたりに恵まれた斜面にあります。ここでとれるワインは香り高く飲み心地のよいもので、このテロワール特有の熟した果実の香りとビロードのようなタンニンが味わえます。

メドック/グラーヴ
Médoc & Graves
メドックとグラーヴのテロワールは、ガロンヌ河の左岸の優れた土壌160kmに広がっています。このテロワールをもつアペラシオンからは、力強く複雑で、香りの余韻がすばらしく長く残る秀逸な赤ワインが生まれます。ボルドーの格付けワインの大多数はメドックとグラーヴで生産されたものです。

サン・テミリオン
/ポムロール/フロンサック
Saint-Émilion Pomerol Fronsac
これらのアペラシオンは、ボルドー地方の東部、ドルドーニュ河右岸にあるリブルヌの街に近いところにあります。メルロを主体に、香り高くしなやかで、優雅でビロードのような味わいをもつ、より女性的な赤ワインが造られています。多くの格付けを受けた銘醸ワインの多くはこのテロワールから生まれます。

辛口白ワイン
Vins Blancs Secs
ボルドーでは、ソーヴィニヨンとセミヨンから造られたフレッシュで香り高い白ワインが醸造されています。辛口白ワインは、ワイン生産量の10%を占めています。アントル・ドゥー・メールのアペラシオンをはじめ、辛口白ワインのほとんどは若いうちに消費されますが、特にペサック・レオニャンで生産されるものなどは、その複雑性、力強さ、長期熟成能力ゆえに求められるワインです。

甘口白ワイン
Vins Blancs Doux
このテロワ―ルはボルドーの街の南、ガロンヌ河の両岸に広がっています。このアペラシオン一帯では、セミヨンとソーヴィニヨン種を使い、果実を意図的に過熟させて甘口ワインを醸造しています。この濃縮された糖分から、非常に優雅で滑らか、またすばらしいブーケをもつ黄金色のワインが生まれます。